Lente motor works diary
茨城県土浦市の自動車工場、レンテモーターワークスのアレコレ。

2012年12月09日

クロスミッションとモロモロ

ジネッタG4、ミッション交換他モロモロです。

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使用するのはクワイフのストレートカットクロスの組込み済みのこれです。
わきの銀色の物体はアルミ製のベルハウジング、ここでマイナス5kg。
鉄鋳物のベルハウジングは10kgくらい。

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ふた開けるとこんな感じにヘヴィーデューティな歯車が見えます。

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まずは摘出、で、ミッション置いたら強めのぎっくり腰でしばし天を仰ぎます。

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2足歩行できるようになった数日後、鉄鋳物ハウジングを外したらこんな有様で。
強打してバッキリ割っちゃったんでしょうね、一生懸命溶接されてます。

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レリーズフォークの穴はクラックでつながっちゃってます。
アルミのハウジング用意しておいて良かった〜。

エンジン・ミッション下ろしたついで!といろいろ。

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装着されていた1.8ゼーテック純正軽量加工済みのフライホイール。
から、

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ノーマル形状のクラッチでイケる軽量フライホイールに交換、マイナス2.5kg。
もっと軽いのは小さな径のレーシングクラッチ仕様になります。

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オイルポンプのプーリー、

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なんか噛みこんでガジガジだったり、

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オイルシールに負けてミゾ掘られちゃってたり。
オイルは漏れるはベルト痛むはで良いことないです。

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タイタンの補修品にて交換、なのでそのうち同じ状態になるでしょうね…。
10年くらい持つなら、まぁ、ということで。

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タイミングベルト&ウォーターポンプ一式も交換〜。
このカムプーリーもノックガイドの無いタイプなんですね。
センターボルト緩めるとクルクル回っちゃいます。
知らなかったのでビビりました(笑)

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でも、カムの後ろにこんな溝がありまして、

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5.0mmの適当な棒差して一直線になれば良いみたいです。
簡単なカムロックの方法で良かった…。

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他にもスターターを強いのに交換してみたり。

各パーツの選定や取付はかなーり、かな〜〜〜り難航しましたが、何とか作業完了!

そして、「唸りを上げろ!強化スターターぁ!」

とキーをひねりましたがムニョムニョ…カチカチっとしか言いません…。
バッテリーが御臨終の様でオーナー氏にご相談。

「こんなのとかこんなのがありますがどれにしましょう?」
「もうヤケクソや、ちっさ軽いのにするわ!」

ということで、

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アリアンテのリチウムイオンバッテリーに交換でマイナス9kg。
これでセル回るの??っていう冗談みたいなバッテリーですが全然平気。

さて、本題のクロスミッションです。
ヒュイーン、というギヤノイズを発しながらイ〜感じに加速します。
4.44のファイナルの組み合わせでいよいよTC1000&2000専用になっちゃいました。
これで遠出するのがつらいという意味でも。

モアパワーを手に入れるための下ごしらえは確実に進んでますね…(笑)
タグ:ジネッタ
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2012年12月06日

プジョー307

307も106と同じような電動パワステですね。

ステアリングコラムに付いてるようなモーターの力で直接アシスト、
ではない方のMR2(SW20)のような電動油圧ポンプ式のアレです。

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右のヘッドライトの裏側にあるこのポンプ。
よく起こるトラブル箇所のようです。

オイルシールがダメになってフルードが違う部屋にいっちゃうとか、
Oリングがダメになって侵入した水が基盤をサビさせちゃう、とかとか。

この307も時々ノンパワステになるそうなので修理です。

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はい、おっ外れたら中身の確認をしてみましょう。

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Oリングから水が入った痕跡ですね。
ここからじんわり基盤の方に入ってオカシナことになるようです。

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タイミング悪い時にハンドル固まったら非常に危ないですよねぇ。
あんな時だったり、こんな時だったり、想像すると恐ろしいっす…。
なので、少々高くても素直に新品に交換しちゃいましょう。

あと、ついでに依頼されてたのが、ドライブベルト付近からのキュルキュル音。

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原因はクランクプーリーのゴムダンパーでした。
もっと派手に壊れてくれてれば分かりやすいんですけどね(笑)

青いマーカーの線は一直線に引いてあったものです。
エンジンかけると中心だけ一生懸命回ってたんでしょう。

こっちもお疲れさま、という事で作業完了〜。

の、1週間後にヒーターパイプからの水漏れ。
パイプの交換も終わったので、しばらくは問題無い、かな?と。
タグ:プジョー
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カングーの排気系

カングー初期顔、1.4で走行距離多め(地球4周以上)です。

走行距離が問題なのでしょうか、

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ビシ。

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ビシシ。

っとエキマニにクラックが入っています。
例によって新品が微妙に高いので中古品に交換。

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5万キロくらいの中古なのであと10万キロくらいは平気でしょう(笑)
タグ:カングー
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2012年11月13日

5GTT

ブログが久しぶりになっちゃいました。
何だかんだで、もー、アレしてまして。

さて、サンクGTターボ、アレコレとやってみました。

まずは、排気漏れ。
エンジンかけるとペペチペチペチペペチ…と。

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IN&EXマニ外して。

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タービンとエキマニも分けておきます。

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エキマニのガスケットは漏れた排気でススだらけ。
タービン側の重い方がネジゆるんだり脱落したりしやすいみたいですね。
今回も3個ほどナットは無くなり、その他は緩んでました。

で、せっかく外したついでなので、

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元々は何も挟まっていないタービンハウジングにもメタルガスケットを追加。

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ダウンパイプとのジョイントも緩んでいるので増し締め。

このあとバンテージを巻いて装着、漏れなし、OK〜。
かと思いきや数日後に緩みまくってたのでまた巻きなおさなくちゃ…。
細いステンのワイヤーで締めたが失敗、伸びまくって話になりませんでした。

あと、排気漏れ以外に足回りを交換したり。

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AVOの車高調が付いてましたが、油漏れ・アッパーガタガタなのでSPAXに新調します。

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ちょっと低過ぎだった後ろのトーションバーも調整します。
スペシャルなワンオフツール(笑)で引っこ抜いて微調整。

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全部終わったらフロントのトー調整。
減衰は一番ゆるく調整して街乗りでもなかなかイイあんばいです。

まだまだ、続きます。
今度はブロアファン回らずの修理。

レジスターが怪しい、という事でクラシックミニのA/Cブロアファン用に交換。
したけど、あれ、動きませんね…。

アチコチ調べるとどうやら風量調整ダイヤルがイマイチなようです。

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いろいろ割れそうなプラスチックの中から出て来ました。

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パカーっと開けてこすってツメおこしてグリス塗って無事復活。
フォーっとちゃんと(微)風が出るようになりました。

さーって、納車の前にロードテストでもしよっかなー、
と思ったら、小雨の中でワイパー動かず…。

いつから動かなかったのか…今回動かそうとして逝ったのか…。

悩んでも仕方ないのでおっ外してみましょう。

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コロ。

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パカ。

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はっはーん。

ケースにアースされるべき板が熱持って断裂しちゃってます。
原因は何ともはっきりませんが、時間がない事もあり、
ここはハンダを盛ってくっ付けておきました。

またまたバラしたついでなので、

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ブラシの当たり面をイイ感じにしておきます。
グリスアップして組んだらイイ感じに動いてます。
とくに重そうな動きでもないんだけどなぁ…。

その他、

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この辺にもトラブルが出ましたが…まぁ、
何とかFBMへ向かえたようで良かったっす。

5GTT、やはり油断ならないクルマです。
タグ:ルノー5
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2012年09月26日

休みました。

22〜25日までの休み。

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仕事を終えて深夜のシコーキに乗りまして。

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暑いところへ到着〜。

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ライオンがいるあそこです。

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お目当てはもちろん、やたら速いあのクルマたち。



街に響く18000rpmの爆音、浮世離れし過ぎです(笑)

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市街地でのナイトレース、全てがキラキラしてまして。

レース終了後は行列について行って柵乗り越えて…、

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わーわー、と。

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ホントに入っていいの?とキョロキョロしつつ。

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表彰式見たり、タイヤかす拾ったり、ポールポジションに座ってみたり。

なかなか過酷な週末でちっとも休んでませんが(笑)
かなり思い出深い観戦になりました。

チキンライスもムルタバも美味しかったし。
あー、また来れるように頑張ろうっと。

2012年09月21日

夏季休暇

今更ですが!

22〜25日は夏休みとります。
ご連絡はメールでお願いします。

2012年09月02日

X1/9

X1/9、エンジン不調です。

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うーん、カッコいいなー(笑)

キャブは40DCNFのツインになってます。
1・2と3・4番でプラグの焼けが全然違うので開けてみましょう。

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1・2番の方はプラグ黒く、濃いけど燃料出てる感じ。

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3・4番の方はプラグ白く、燃料出てない感じ。
フロートに居るカスの分量がこちらは多いですね。
これが詰まってて燃料不足かな?と。

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ズララーっと並べてOHしていきます。
OH終わって取り付けようかなー、と思ったら、んんん?

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インマニの中に何故か緑色の液体…?
冷却系に圧かけるとインマニ内壁からタラタラーっと出てきちゃいます。
プラグがやたら白かったのはこっちが原因っぽいですね。

ヘッドからの冷却水通路を溶接で埋めて対処しました。
巣穴が沢山あって一か所ずつ攻めちゃキリなさそうだったので元から断ちます。
インマニ温めなくちゃいけない状況もあまりなさそうなんで問題無いでしょう!

キャブの取付はリンケージの改善も一緒に行いました。
ワイヤーで辛そうにムニムニ開けてたスロットルをエイヤと捨てます。

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ロッドで直接開けられるようにキャブの向きを反転させて、
リンケージをいろいろと溶接でくっつけてあーでもない、こーでもないします。

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こんな感じかな…。
いやいやいや、これじゃあすこが干渉しちゃうじゃん!
こっちにすると全開時の角度が悪いしなぁ…。
これでどうだ!…あ!加速ポンプに引っかかる!

などなど何度か造り変えて…。

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最終的にこんな感じに。
もう少し優美にしたかったけど…。
ちゃんと同調も取れるようになったので勘弁して下さい(笑)

で、キャブ以外にも具合の悪そうなところがチラホラ。

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デスビはポイント式(年式的にはフルトラらしい?)
ポイント式なのに低抵抗のマッチョなコイルが付いていて、

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ポイントはこんな感じ。
見合った大人しいコイル付けないとすぐに荒れるんですよね。
コイル自体も熱持ってあっという間に死んじゃいますしね。
ポイント車にはボッシュの青コイルが安心かなと思います。

あとは細々と、

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こんなの溶接して、

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IN・EXマニの段差も何のそのワッシャーをこさえたり。
まぁ、無理やり締めても不具合なかったみたいなんですけど。
こだわってるっぽくてカッコいい、んじゃないかという自己満足です(笑)

さてさて、エンジンは入庫時よりは調子良くなりましたが、
まーだまだ調子良くなる余地がある感じ。

DCNFツインが必要以上に燃料を大盤振る舞いしてるようで。
加速ノズルで息ツキ、トップエンドもちょっと重〜い感じ。
プラグも6番じゃ辛いんで5番でなんとかかんとか…。
でも、とりあえずはこの段階までで完了とします。

やり残しはいろいろと合わせて今後のお楽しみという事で。
はやく調律とれたアンサの快音が聴きたいな〜。
タグ:X1/9
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2012年08月13日

Renault

ルノー、不思議なメーカーです。
妙な魅力があるクルマが多いですね。

抜け出せなくなっちゃって数台目とか。
いつまでも「ありゃ良かったなー」と忘れられないとか。
どんどん古い年式に手を出しちゃうとか。

そんなルノー、まずはトゥインゴ。

エンジンマウント類の交換です。

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ミッション側と真ん中のマウント。
真ん中のはなかなかしんどい所にくっ付いてます。

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ミッション側のゴムの塊、近づいたところ。
それほどバックリいってませんね、表面の亀裂くらいで。

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真ん中、同じく近くで見てみると。
こっちはバックリ系ですね、交換後に嬉しい変化が期待できます。

この2点でかなり良い感じになりました。
高速での回転系のぶれも収まったとか。
ミッションごと動いてワナワナしちゃってたんでしょうね。

後日、エンジン側のマウントも交換しましたが、
こっちはそれほど痛んでなかったのであまり体感できないかな?

お次はメガーヌ2.0のMT。

内気外気の切り替えモーター&歯車ユニットが良く壊れるみたいですね。
ガツガツガツガツ!という異音が非常に気になる壊れ方です。

これまたしんどい所にありますが、
ダッシュボードなんて外したくありません!
イテテー!と言いながら手を突っ込んだら外れてくれました。

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モーターユニットの中身はこんな状態でして、
歯抜け・歯倒れがところどころみられます。
イテテテー!っと新品に交換して事なきを得ました。

さてさて、サンクGTターボ。
いろんな意味で危ないクルマですね。
危なさの分だけ楽しいのでタチが悪い(笑)

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純正生地でセンター貼り替えレカロ、これイイですね〜。

こちらのGTTはシャコチョにブーストアップと過激な1台です。
うちの眠ってるGTTもいつか…いつか精悍な姿で復帰させたいな、と。

最後にルーテシア、2のフェイズ2です。
白306の後継としてうちにやってきました。

本日、車検を取って乗りまわしてみましたが…。
どうってことなく、そこはかとなく、なんかイイ!

これでいっちょルノーのお勉強しようと思います。
所有しないと分からないお作法や不満などありますもんね。

やっぱり怖いのはDP0かなぁ…。
posted by lente_ucd at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | その他作業のアレコレ

2012年07月26日

白306

代車&自家用冷房車として登場した白306。

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うーん、やはりカッコええ!

代車に借りて気に入ってくれてた方が「これ、売りものですか?」と。
あー、うぅぅ、売るつもりは毛頭なかったんだけど…。
クルマ屋ですからねぇ、売ってくれと言われちゃぁ…。

絶対他に売らないでくださいね、という事で一時手放すことにしました。

納車の前に少しずつやろう〜っと思っていた箇所をアレコレ。

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マフラーは中間もエンドも両方交換。
3速で「ウンガー」っと唸っていたので排気が怪しいと思っていまして。

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外してゆすると錆びた中身がワサワサと出てきます。
これじゃうるさいわりに進まないですね。

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他にも水油やらゴムの塊やら棒やらなんやら。

ジュルルーとエンジン軽く回ってスムースライドなイイあんばいになりました。
やっぱりイイわー、と寂しくなりましたが…(笑)

これから始める306、アリだと思いますよ〜。
タグ:プジョー
posted by lente_ucd at 21:05| Comment(3) | TrackBack(0) | その他作業のアレコレ

2012年07月02日

そういえば、

6月でここを始めて3年経ちました。

おかげさまで、

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ズズズ…

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ズドーン、と。
門型の2柱リフトもゲットできました。

工具買うために働いてる、
ってよく聞きますがこういう事なんですね…(笑)

効率は上がってるはずなので良しとしましょう。

4年目も宜しくお願いしますー!