Lente motor works diary
茨城県土浦市の自動車工場、レンテモーターワークスのアレコレ。

2014年05月20日

156のツインスパークMT

うちで乗ってる156のセレですが、かなーり気に入ってます。

156って良く出来たクルマですね。
ヒットするはずです、あれなら。

でもやっぱり、
「マニュアルの方も乗ってみたいよなぁ」
とは思っちゃいます。

思ってると売ってくれるという方が現われるので困ったものです(笑)

しかも、

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赤なのに塗装の状態良く、低走行でワンオーナー。

「買います買います!」

と簡単に言ってみたり。
セレ売ってこっちに乗り換えるぞ〜と盛り上がります。

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燃料ポンプ交換して、

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ミッション降ろして、

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クラッチ交換して、

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バランスシャフトのプラグとっ換えて、

よっし、これで準備は万端だ。

とっても状態良く、シュンシュン走る156をマニュアルで乗ってみる。
いやぁ、良いですねぇ、しばらく手放さないぞ〜!

オーディオなんかも久々に凝ってみたいなぁ。
ビルシュタイン付いてるからアイバッハのバネに変えても良いかもなぁ。
タイヤはどこのにしようかなぁ。
サーキットも走ったら楽しいだろうなぁ。

とか思ってると「この306乗り潰したら156のマニュアル欲しいなぁ」
って言ってたお客さんが信号無視のクルマにぶつけられて廃車になったりするんです。
困ったもんです(笑)

うー、いやー、むー、むむむ…と悩みましたがお譲りすることにしました。
素姓の分かってる、明らかに良い状態のクルマがあるのに売らないわけにはいかないじゃないですか(笑)

という訳で、数か月で手元を離れてしまいましたがホント良い156だったなぁ…。

で、セレを車検取ってまだ乗ってます。
いや、こっちも良いんですけどね(笑)
タグ:アルファ156
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ジネッタG4

ジネッタ、いろいろ。

・この前取り付けたアルミ製のベルハウジングがマンホールにヒット、ヒビ入る。
・クアンタムのダンパーが1本オイル漏れしてジュポジュポいってる。

ベルハウジングは溶接で修理。
クアンタムは4本オーバーホール。

で、ミッションがせっかく降りてるのでプロペラシャフトをバランス取ることに。
他のG4オーナーさんがバランス取ったら振動が消えて誠に具合よろしくなったというので。

振動、って簡単に言っていいのか分からない衝撃波みたいなのが発生するんです(笑)
負荷かけて加速していくと100キロ以上ですっと目がかすむような強烈な振動で怖くなります。
それが無くなったら素晴らしいはず!ということで。

加工屋さん曰く、
「このブレ方じゃとてもじゃないけどバランスどころじゃないっす」
との状態だったみたいです。

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長いシャフトを途中で切って溶接してつないであったみたいですが、全く芯が出てないと。
このブルブルしてるシャフト使ってバランス取ってもしょうがないので、

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新規のパイプを使って作ってもらいました。
これで筑波のストレートで150キロ以上出しても目がかすまないクルマになりました!
ずっと気になってた嫌な症状だったので嬉しいっす(笑)

それ以外にも、

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オルタのブラケット割れを溶接したり。

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リヤダンパーのブッシュをウレタンで作ってみたり。

エンジンオイルの漏れを直したり。

一歩ずつ、「普通」のクルマに近づいてます(笑)
タグ:ジネッタ
posted by lente_ucd at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 駆動系のアレコレ

ムルティプラ

初期顔ムルティプラ、クラッチ交換です。

それほど過走行でもなく滑っているわけでもないのですが、
踏むたびにニュ〜ニュ〜とレリーズベアリングの音がしていて、
最近それが大きくなってきているので砕ける前に交換、です。

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メンバー回りも外さないとミッション外せないですね。

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新旧。

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カバーはこんな感じ。

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プレート自体はもう少しイケそうです。

交換後は「こんなに軽いの?」って不安になるほどクラッチ軽くなりました(笑)

クラッチ交換のついで、というかこっちがメインというか…、
エキマニ・触媒からの排気漏れも同時に修理しました。

エキマニは、

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数か所にクラック有り、もう少ししたら3分割くらいになりそうです(笑)

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これは修理せずに交換です。
固着しちゃって外れないO2センサーも一緒に。

触媒もフランジ裏でモゲそうなくらい割れてるので修理…の前に、

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ボキボキ折れたスタッドボルトの再生から。

ドリルでほじって残ったボルトを抜いた後に、

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ヘリサート入れます。

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こんな感じに入っていって、

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ネジ穴を再生する便利な発明品。

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イイ感じ。

ネジ修理終わったら裏側を溶接して耐熱スプレーしておきます。

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触媒はかなり高価な物なので一度目なら修理して使いたいです。
今度割れたら…スポーツ触媒でもくっ付けちゃいましょうかね(笑)
posted by lente_ucd at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 駆動系のアレコレ

2013年08月10日

Alpine GTA ギヤボックス

今日は暑い、暑すぎるので溜まっているブログを…。

アルピーヌV6ターボ、ゆっくり進んでます。
エンジン下ろさなきゃミッション出ないのでそっちもOHで、です。

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UN1というギヤボックスですがいろんなルノー以外のクルマに使われているようです。
エスプリ、デロリアン、アメリカンV8積んだレプリカ、などなど。
デフを逆に組めばミッドシップにも対応できるので便利なんでしょうね。

まずは外側を眺めてみます。

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ここでデフサイドベアリングのプリロード調整。
逆側には調整機構が無く、バックラッシュはシム入れるしか方法がなさそう。

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ギヤオイルの入れ口。
こんなコンモリ塗られてると不安がよぎります…(笑)

ま、なんとか消耗品の入手もできそうなのでバラしてみましょう。

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パカッ、と。
あまりオイル交換されてなかった感じの色と匂い。

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切り粉がこのくらいなら少ない方、かな?

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歯の異常な摩耗や虫食いなどなく、イイ感じ。

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デフの中身も大丈夫、一安心。

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ベアリングもシンクロもシール・ガスケット類もほぼ揃います。

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ケースをプシューっと簡単に塗装。

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合体前の様子。

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デフサイドベアリングのプリロード調整。
何キロで回ればOK、という計り方。

そんなこんなやって…、

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完成〜!
ふぅ…。
タグ:アルピーヌ
posted by lente_ucd at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 駆動系のアレコレ

2012年12月17日

オートマちっく

オートマ、欧州車に乗ると悩みの種ですね。

まずはまたまたトゥーランのバルブボディ交換。
毎回同じなので写真はもういらんですよね?(笑)

今回はちょっと新しい年式でして、いつもの注入口がないです。
仕方がないのでドレンから逆流させて入れましょう。

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という事でこんなのこさえましてドレンから手動ポンプでチューチュー入れました。

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抜けたATFはこんな感じ。

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このくらいの赤さでもう一回新油入れて完了。
アイシンの6速ATはちゃんと動くとやはり気持ち良いです。
サッササッサと変速してまことに具合よろしいです。

んで、お次はシトロエンのピカソ。
クサラの方のピカソですね、どっちが前?みたいな方の(笑)

こちらもAL4のATF交換します。

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こんな感じが、

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こうなって、

picaso.jpg

これになって、新油入れて完了〜。

2台まとめて紹介したのはですね、
今回からマイスターのGXっていうATFにしてみたからです。

これは…ちょっとイイ感じだと思いますよ。

AL4(DP0も)のシフトダウンでちょっとつんのめるようなあの感じ、
あれがずいぶんと穏やかになって、シフトアップも軽い感じ。
チョイ乗りでも「こんな感じだったっけ?」と思うくらいです。

ソレノイド交換!って症状までいってなくて、
もうちょい普通のATっぽくならないかなぁ?
くらいなら多分、嬉しい効果が期待できるような気がします。

オートマに関しては控えめの表現にさせて頂きますね(笑)
タグ:VW
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2012年12月09日

クロスミッションとモロモロ

ジネッタG4、ミッション交換他モロモロです。

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使用するのはクワイフのストレートカットクロスの組込み済みのこれです。
わきの銀色の物体はアルミ製のベルハウジング、ここでマイナス5kg。
鉄鋳物のベルハウジングは10kgくらい。

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ふた開けるとこんな感じにヘヴィーデューティな歯車が見えます。

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まずは摘出、で、ミッション置いたら強めのぎっくり腰でしばし天を仰ぎます。

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2足歩行できるようになった数日後、鉄鋳物ハウジングを外したらこんな有様で。
強打してバッキリ割っちゃったんでしょうね、一生懸命溶接されてます。

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レリーズフォークの穴はクラックでつながっちゃってます。
アルミのハウジング用意しておいて良かった〜。

エンジン・ミッション下ろしたついで!といろいろ。

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装着されていた1.8ゼーテック純正軽量加工済みのフライホイール。
から、

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ノーマル形状のクラッチでイケる軽量フライホイールに交換、マイナス2.5kg。
もっと軽いのは小さな径のレーシングクラッチ仕様になります。

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オイルポンプのプーリー、

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なんか噛みこんでガジガジだったり、

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オイルシールに負けてミゾ掘られちゃってたり。
オイルは漏れるはベルト痛むはで良いことないです。

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タイタンの補修品にて交換、なのでそのうち同じ状態になるでしょうね…。
10年くらい持つなら、まぁ、ということで。

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タイミングベルト&ウォーターポンプ一式も交換〜。
このカムプーリーもノックガイドの無いタイプなんですね。
センターボルト緩めるとクルクル回っちゃいます。
知らなかったのでビビりました(笑)

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でも、カムの後ろにこんな溝がありまして、

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5.0mmの適当な棒差して一直線になれば良いみたいです。
簡単なカムロックの方法で良かった…。

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他にもスターターを強いのに交換してみたり。

各パーツの選定や取付はかなーり、かな〜〜〜り難航しましたが、何とか作業完了!

そして、「唸りを上げろ!強化スターターぁ!」

とキーをひねりましたがムニョムニョ…カチカチっとしか言いません…。
バッテリーが御臨終の様でオーナー氏にご相談。

「こんなのとかこんなのがありますがどれにしましょう?」
「もうヤケクソや、ちっさ軽いのにするわ!」

ということで、

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アリアンテのリチウムイオンバッテリーに交換でマイナス9kg。
これでセル回るの??っていう冗談みたいなバッテリーですが全然平気。

さて、本題のクロスミッションです。
ヒュイーン、というギヤノイズを発しながらイ〜感じに加速します。
4.44のファイナルの組み合わせでいよいよTC1000&2000専用になっちゃいました。
これで遠出するのがつらいという意味でも。

モアパワーを手に入れるための下ごしらえは確実に進んでますね…(笑)
タグ:ジネッタ
posted by lente_ucd at 19:42| Comment(4) | TrackBack(0) | 駆動系のアレコレ

2012年06月29日

またまたトゥーランのAT

ホント、よく壊れるみたいですね。

路上でトゥーランの初期型見ると、
「変速ショック大丈夫なのかなぁ」
と気になってしまいます。
余計なお世話ですよね(笑)

で、バルブボディ交換の2台めです。

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下から見た図。
このメカの1個2個の部品がダメなだけなのでしょうが、

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ゴソっと外して丸ごと交換します。

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最初に抜けたATF。
組付け後はATF入れて抜いての繰り返し。

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2回目、

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3回目〜、でちょっと赤くなってきたのが分かるでしょうか。

ATが直るとやはりトゥーランは良いクルマです。
AT壊れなきゃなぁ、ってのはセニックもですね。

このテのクルマにMTの設定があ…ってもちっとも売れないんでしょうね(笑)
タグ:VW
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2012年04月24日

プジョー307

プジョー307、いいクルマですよねぇ。

今回はタイミングベルト交換とちょいちょい修理とか。

まずは空調の風が出ないのでブロアファン交換。

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こんなところにあります。

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わりと安くない部品ですね。
レジスターと一体なのでまぁ、しょうがないですねぇ。

あとは、ATFの交換。
AL4、あのAL4が載ってるのでATF交換です。

今回は洗うのメインでそんなに高くないATFで様子見ます。

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一発目、ドッス黒いのがやはり出てきます。

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二発目、まだ黒いのが出てきます。

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三発目、やっと赤くなってきました。
いつもの通りこの辺で走りにも違いが出てきます。

変なショックが出ていたわけではないのですが、
交換後はよりスムースな変速になり出足も軽くなりますね。

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最近、スカイツリーから飛び降りる覚悟でこんなの導入ました。

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ATFの温度をこんな感じで見たり出来ます。

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60度になったからいいあんばいだな、とかつぶやいたり出来ます。

1〜4速、バックのソレノイドの点検なんかも出来ちゃうので何かと使えそうです。
あんなもんに頼ってっから!とかもう言いません、便利だわ〜(笑)
タグ:プジョー
posted by lente_ucd at 20:36| Comment(4) | TrackBack(0) | 駆動系のアレコレ

2012年02月21日

シトロエンのクラッチ交換

クラッチ交換、まずはSAXOから。

クラッチ踏むとシャーシャー音するんですよねぇ…、
という連絡があってから2週間後?くらいにレッカーで入庫。
シャーシャーじゃなくてムキャー!ムキャー!になっちゃいました。

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ミッション下ろすとやはりレリーズベアリングが固着。

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熱で樹脂が溶けちゃってますね。

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外して見るとこんな感じ。
元々グリス塗ってあるんでしょうかねぇ?

サンクもここの渋さでワイヤーしょっちゅう切れちゃうし、
106、306なんかもワイヤーで渋さ直らないと原因ここですよね。

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ミッション下りたついでなのでオイル漏れも直します。

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このちっこいオイルシールを交換です。

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さらにここまできたら…ということでフライホイールを軽量バランス加工。

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結構削ってますがクロモリよりは変化が少ない…のかも知れませんね。
重さよりどこにマスが集中してるかが回転物は重要で。
社外のクロモリは外側軽そうな見ためしてますもんねぇ。

吹け上がりがそれ程鋭くなるわけではありませんが、
回転の滑らかさはバランスも見直してるので気持ち良くなってます。

クラッチもエンジン回転も軽くなってイイ感じだ!

と安心してたら今度は奥様用のC3もムキャー!と鳴き始めちゃいました。
こっちはエンジンかけるとずっーとムキャーーーー!つってます。

「ベルト?外してみますか、あ、やっぱ違いますね…」
「もしかしてクラッチじゃないですか?サクソに続いて…」
「まだ6万キロっすか?でも都会のマダムが前オーナーだったら…」
「なんかミッションの辺りすんごい焦げ臭いっすね…」

ミッション下のゴムのプラグ外す。
なんかの金属片がバラバラっと落ちる。

こんなやり取りをオーナーさんと一緒にして、
こっちもミッション下ろしましょうか(苦笑)と。

1.6のセンソドライブなので普通にクラッチあるんですよね。

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ミッションにたどり着くまで配線やらECUやらモジャモジャです。

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サクソ以上に粉々っす。

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こりゃ焦げ臭いわけだ。

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粉々具合とかこんな感じで。

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プレート自体もリベットが軽く当たるほど減ってますね。
やはりセンソとかセレとかはAT感覚で半クラ多用されちゃうんでしょうね。

直して初めてセンソって運転してみたんですけど、なかなか良いですね。
タグ:シトロエン
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2012年02月14日

トゥーランのオートマ

04年のVWトゥーラン、AT不良で入庫しました。

が、点火不良と水漏れも併発しているのでそちらを先に。

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水漏れはラジエターホースジョイントのプラスチックのクラック、
点火が1発死んでたのはイグニッションコイルでした。

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コイル死についでにプラグも交換。
変わった形の先っぽですね、高いわけです。

これでやっとオートマの不具合に着手です。

しばらく走ると変速ショックが大きくなったり変速しなかったり。
ちょいと検索するだけで沢山出てくるメジャーな症状のようですね。
アイシン製の6ATなのに、不思議ですね。

その対策はバルブボディ丸ごと交換しかないようで…。
普通に買うとえらい金額になるので輸入でもしてみようか、
と思ったらヤフオクで普通に出品されていたのでそちらを。

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オートマのオイルパンを外すとこんなのが見えます。
実にメカメカしてますねぇ、ロボロボに近いかもしれません。
これがバルブボディってやつです。

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最初に抜けたATFはこんな感じに黒々してます。

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オイルパンの磁石も鉄粉でこんもり。

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こんもりは取り除いてスクエアな本来の形に。

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新しいバルブボディとフィルターが取り付けられた、の図です。
オイルパンを取り付けてATFを注入して量を調整します。

このATFの量ってのは診断機で油の温度を見ながら調整しなくちゃです。
走って、抜いて、入れて、量見てを4回繰り返しました。

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最後に出てきたATFがこんな感じ。
溜まるとドス黒く見えますが実際はけっこう赤透明。

んで、その走りは…これが良いんですね〜。
6速もあるんでスパスパと変速して常にエンジン回転に余裕があります。
てことは、こんなに変速するから壊れやすいんじゃ…ってなりますが(笑)

でも、新しいバルブボディは対策品らしいのであと10万キロは余裕…でしょう!
タグ:VW
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2011年11月24日

クラッチワイヤー

久々のフィアット500です。

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可愛いっすなぁ〜。
今回はクラッチが切れなくなっちゃいました。
多分ワイヤーだろうなー、と点検開始。

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うん、普通にワイヤーでした、良かった。
3本くらい最後まで頑張ってたみたいですね。

空冷の500もまた流行ってくれないかな〜。
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2011年11月21日

ディファレンシャル

ジネッタG4のデフ、オーバーホールとファイナル変更です。
デフ本体はフォードシエラの7インチデフってやつですね。

オイル漏れてるしバックラッシュが広そうだしLSDの効きが弱いし、
サーキットじゃギア合わないし、という訳で開けて見ましょうかと。

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ゴロン、と出ましたよ。
ゴロンするまで結構大変です。
左足回り全部外してプルプル震えながらデフ持ったりして。

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測って洗ってバラして。
やはりバックラッシュ(歯車同士の隙間)はガコガコと大きくなってました。

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LSDも分解します。
分解してから「ZF製じゃないの?」と気付きます。
DAREのG4はクワイフかZFのLSDと聞いていたのでてっきりZFだと思ってました。
刻印とか無いんでいろいろ調べてみたらTran-Xというメーカーの物。
トランクス?(笑)と思ったらホントにそう発音するみたいです。

プレートの順番がどうにも変な組み合わせになっていたので、
普通はこうじゃないの?な組み合わせに戻してみます。

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そしてこれも聞いていた3.62じゃなくて3.38というナゼホワイ?なファイナルギヤ。
こんな高速ファイナルじゃ立ち上がらない訳ですね、こいつが原因でしょう。

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リングギアとデフが密着するフランジ面、
こういう所にも罠が潜んでるので平滑にしときます。
罠にはまった僕が書いてるのでソースは確かです。

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これが新たなファイナル(CWP:CrownWheel&Pinion)です。
3.38からいきなし4.44というローなレシオに変更です。
5速6200rpmで173km/h、十分やろ?というオーナー氏の英断で(笑)

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3.38とギヤの大きさが全く違うので歯がイイ感じに当たりません。
オレンジの光明丹が消えている所が歯の当たっている場所です。
はじっこ過ぎじゃね?と思いますよね、そうなんです。
こんなところで当たってると手で回してもゴシゴシしててダメです。

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シム入れ替えたり測ったりため息ついたり、
鼻歌を歌ったり疑ったりバラしたり組んだり、
を繰り返すとこんなイイ感じの歯当たりになります。
当たりも滑らかさも隙間もイイ感じで嬉しくなります。

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気分よく組んでデフを元の場所に戻します。
外す時はオイルでヌルヌルだったので載せるところをば。

デフの下の方にチラリと見える金色の突起は新たに追加したオイルドレン。
元々ドレンが無いのでオイル交換するのにいちいち吸い上げるんです。
それが面倒なので穴開けて3/8PTで追加してみました。

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えいやー、とフレーム乗り越え狭い間にデフを落としこみます。
やっぱりプルプルしながらよっこいしょー、と。
この角パイプの一箇所でも外れるように作ってくれりゃなぁ…とか(笑)

こんな感じで作業は完了。
4.44はさすがにクルマが軽く感じますね。
ギヤのつながりも良く加速が鋭くなり、イイ感じっす。
次回のサーキットが楽しみですね〜。
タグ:ジネッタ
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2011年11月13日

グランデプント

1.4の8バルブのグランデプントです。
車検と一緒にちょいちょいと。

まずは基本、油脂類の交換。
水とブレーキフルードを交換して、
エンジンは最近やったんでまた今度にして、

ミッションはデュアロジック…
つい先日までデュアルロジックと呼んでました(笑)
でも中身は普通のギヤなんでギヤオイルの交換。

オイルの入れ口どこだ?と探してたらこんなとこ。

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デュアロジックオイル?セレオイル?タンクの後ろに隠れてます。
おーここか、ここか、という前に…嫌でも目に入りますね、

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このタンクの中の黒々とした液体が…。
なんか、ちょっと、アレですよね、交換したくなりますよね?
黒々液を抜くにはタンク外すしかなさそうですね。

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はい、抜いて新しいオイル入れてみました。
んで、ドア開けてニュニューっとユニットに吸い込ませて…

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しばらくして見ると元通りくらいの黒さ。
墨の如し黒さなんですね古いオイルは。
このあともう一回やって続きはまたちょっと走ってからにしましょうか、と。

交換したからといっていきなり変速が速くなったりしませんが、
多分なんか悪い事が起きる予防にはなると思います。

あと!バッテリーも交換したんですが、意外な所であせりました。
交換後のアイドリングが何故が絶不調…止まりそうなハンチングの繰り返し。

えー、なんだよもー、といろいろ調べてみましたが原因分からず。
ところで、エアコン入れるとアイドリング不調は…あ、直るのね、ふむふむ。
でもエアコン切るとダメなんだろうな…ってあれ?直ってる。

どうやら、バッテリー交換後は一度エアコン入れてアイドルアップを学習…するのかな。
電子スロットルでいろいろ制御してるんでリセットされると変になっちゃうみたいです。

新しいクルマは新しい形のトラップがあるんですね、勉強になりました(笑)
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2011年10月31日

ST162

トヨタのコロナの2.0GT-Rです。

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なーんか、良いカタチですね。
装飾なんかも気合入ってるしメカニズムも凝ってます。
景気の良かったころのクルマだぞ!って感じですねぇ。

コロナに3S積んで5速とかイメージにあまりないですよね。
最後に名前聞いたのがコロナプレミオ、とかですかねぇ?

気になったので調べてみるとやはりプレミオが最後で2001年までですね。
その歴史は44年と5カ月ですって!凄いですねー。

昭和63年式のこのコロナ、クラッチスッカスカー、で入庫です。

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原因はクラッチマスターシリンダーからのフルード漏れ。
あれれ、なんかおかしいなぁ、という予兆はあったらしいのですが、
そこから本格的に切れなくなるのは案外あっという間なんですよね。

マスターとレリーズ、両方新品にしてフルードも入れ替えて修理は完了〜。
あっさり部品が出るんですね、これならまだまだ乗れそうです(笑)

外装にダメージを与えなければなければ、ですが!
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2011年10月02日

JB3+クワイフの完成

もたもたして遅れに遅れてしまった5GTTの作業も終わりました。

ミッションが完成したら、せっかく降りてるエンジンの作業をちょいちょい。

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音や臭いで体感できるほどではない排気漏れ。
ですがタービンの手前で漏れちゃもったいないですね。

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オイルストーンで軽く面出しとチェック。

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イギリスさん曰く「Uprated」なガスケットを使いました。

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クランクシャフトの後ろ側のオイルシールも交換。
これの交換のためにまたミッション下ろしじゃアレですもんね。

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新旧、ってな感じで。

クラッチKITはHelixのメタルじゃない、でも強化品っていうモノで。
ちょっと軽いかな?というくらいで見た目は純正と変わりませんが、
つながる感じはカッ!としてて「おー、スポーテーだなー」です。

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歩み寄り、

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合体、いざエンジンルームへ。

うー、あー、と言いながら載っけて組み付けもそろそろ佳境へ。

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と思ったらドライブシャフトのピンが刺さらないくらい差し込みが不足。

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どうやらデフ側のスプラインが少し切り足りないような…。

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純正はこんな感じでスプラインが長く切ってありますね。
互換性のあるクリオなら問題ないんでしょうかねぇ?

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ドライブシャフトのジョイントを一回バラして加工しました。
旋盤で内径をちょっと広げてスプライン切ってないところまで刺さるように。

他にもいろいろありましたが何とか調子良く走るようになりました。
お待たせしちゃって申し訳ありませんでした…!
タグ:ルノー5
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2011年07月23日

JB3+クワイフの続き

ルノーサンクGTターボのJB3ミッション、
オーバーホールとクワイフATBデフ組み付けです。

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リングギアの回り止めボール用の切り込みはレーザーでカットしてもらいました。
刃物じゃまともに切れないくらいの硬さだったようです。

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新品のデフサイドベアリングを組んでトルク締めたら糸をグルグル。

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バネばかりでプリロードを確認します。
ぐいーっと引っぱってこのくらいの重さで回りはじめたら正常、
なんていう基準があるので丁度良いかどうか確認します。
シムで調整とかないんでホントに確認するだけなんですけどね(笑)

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ベアリングやシンクロを交換して油さしさし組み上げていきます。
アッチがコッチで…先にアレ入れとかないと…干渉してるとこないよなぁ、
とブツブツとつぶやきながら、チェックしながら組んでいきます。

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ガチョガチョとシフトして全てのギヤが正常に回るのを確認したらほぼ完成。

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残るはオイルシールやクラッチレリーズ回りの外側のパーツ。

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左ドライブシャフト側からのクワイフデフの様子。

まだまだいろいろあるから頑張らねばー。
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2011年05月16日

三代目

フィアット500の三代目。
初めて触ったり乗ったり出来ました。

トッポリーノ、ヌオーバ、そして、

500 (66).JPG

これですねぇ。
オリジナルをイイあんばいに踏襲したデザインですね。

小さくてクイクイ曲がってエンジンもブイーンと回る。
なるほど、こりゃ楽しいクルマですね。
2気筒のトコトコいう方も気になるなー(笑)

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1.2のマニュアルモデルは内装もシックなんですね。
贅沢微糖とのマッチングも非常に良いです(笑)

で、今回はミッションオイルの交換です。
ロイヤルパープルの75W-90はこの辺のミッションとも相性良しです。
「カチャカチャ」から「ヌチヌチ」に感触は変わります。
オーナーさんの表現では「ヌニ」らしいです。

元の指定粘度が75W-85で結構サラサラしたオイルなので、
変わらない感触を求めるならシンクロマックスが良さそうです。

この500、坂道発進の補助でブレーキ離しても2秒かかってるんですって。
デュアルロジックのシステムをMT車にもそのまま付けてるんだそうで。

うちの奥さんが「ジュニアにもどうにか付けられないのか?」と言うので、
「ひもで出し入れできる輪止めなら作れると思う」と答えておきました。

ところで、僕はこの500が四代目だと思ってましたが、

Fiat Cinquecento.bmp

こっちは"Cinquecento"が車名で500ではないのですね。
これのトロフェオってカッコ良いですよね。
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2011年01月27日

JB3オーバーホール+クワイフ

ルノー5GTターボのミッションOHとクワイフLSDの組込です。

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どごーん、と下あご全部外して、

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ミッション出ました。
なかなか大変です。

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こんなのや、

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こんなのが入ってます。

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ケースは洗ってベアリング交換します。

オイルシール、ベアリング、シンクロ、ロックボールなどなど。
現在手に入る部品はすべて交換というフルなオーバーホールですね。

国内だとわずーかな部品しか手に入らないようです。
ルノーの部品もいろいろ調達ルートが分かってきました(笑)

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こちら、純正のデフ。
リングギアを温めて外します。
クワイフにはリングギアが付いていないので入れ替えるためです。

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バーナーを両手に持ってじんわりと温めます。
キコキコキコ…っとプレスでそれほど力をかけなくても抜けるくらいまで。
あんまし高温であぶると焼きなましちゃうかもしれないのでちょっとずつ、です。

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こんな感じに抜けるんです。

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純正デフには抜け&回り止めでプレス加工されてます。
まずはデンデンと叩いて起こしたり、折ったりしてみましたが、
結構効いてそうなんで旋盤でギリギリまで削り取っておきました。
という訳で、リングギア外すと純正デフは再使用不可になっちゃいます。

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で、このロックボールの溝切りのため加工屋さんへ〜。
あんな硬そうなもの、どんな機械で切るんだろうか…?

戻ってくるのが楽しみです。
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2010年11月25日

Renault 5GT TURBO #2

またまたサンクGTターボっす。
駆動系もガチャガチャなんで修理っす。

ドライブシャフトはなかなかのガチャ具合です。
走ると、ンギャ〜〜〜っと音が出るくらいイケてません。
リビルド品が欲しいところですが、とりあえずグリス交換で様子見ます。

古いブーツをめくるとやはりオイルのようになったグリスが流れ出てきます。
この手のジョイントのグリスはブーツが破れてなくても定期交換した方が良いですね。


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バラして洗ってガタの確認をして組み付けます。
グリスはロイヤルパープルを使って。

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外車に良く見るバーツバンドはこんな工具で締め付けます。
デカいニッパーみたいな形のもありますが、疲れないこっちがお気に入りです(笑)

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こんなあんばいになります。
OHで症状は改善されるでしょうが、一度音が出ちゃうと厳しいですね。
足回りが終わって走行テストしたらまたレポートします。

ハブベアリングもガタガタでした。

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特に左のハブはブレーキパッドの当たりが出ないほどのガタ。
ハブ単体にして油圧プレスで押してベアリング交換します。

プレスにかけてMAXの5トンで押してみますが、ビクともしません…。
叩いたりあぶったり冷やしたりしてようやく、よーーーやく抜けました。

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外れたベアリングの状態です。
ボロボロですね、恐ろしいっす…。

でも、ここまでいろいろリフレッシュすると完成が楽しみです。
早く走らせたいです〜。
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2010年11月09日

PEUGEOT 205GTI

プジョー205GTI、オートマの修理です。

この前壊れたうちの306と同じZFの4HP16というATです。
最近やったばかりなので多分あそこだべ?と(笑)

とりあえず、オイルパンを開けて中身をチェックしましょう。

205at.JPG

お、おぉ…、なかなかの汚れっぷりです。
と、言うことはフィルターも…。

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お、おぉ…、かなりの目詰まり加減ですね〜。
もしかしたらフィルターとATF交換だけでも直りそうですが、

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やはりバルブボディはオーバーホールした方が確実ですね。
置いてるだけでネチョっとした穴をふさぎそうな化合物が垂れてきます。

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よーく洗ってフィルターも新しいのに交換。
オイルも入ったし、さてちょろっと乗してみましょうか!
なんて気楽じゃないんですけどね、ちゃんと動くかなぁ…って。

大丈夫でした、ちゃんと直りました(笑)
ATFは15,000〜20,000キロで下抜き交換した方が良いですね。

さて、動いたら動いたで気になる点も。
まず、セレクターレバーのロックが効かない。
パーキング以外はボタン押さなくてもカタカタ動いちゃいます。
これは操作しにくいし、危ないですね。

レバー周りを分解してみるとロッドの動きが悪いです。

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ロッドの上側の部分、先人の苦労が見てとれますね。
この溶接修理部分の引っかかりと、スプリングの脱落でロックしなかった模様。
アレコレやってちゃんとカツカツとロックするようになりました。

で、次はエンジンがガコンガコンとやたら動くんです。
マウントは上のミッション、エンジン側左右に2個と下の真ん中に1個。
下のマウントがモゲちゃってるのでこちらは交換します。

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車載だと結構外すの大変です。
見事にモゲちゃってました。

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入れるのもキツくて結構大変です。
ヤフオクで安く見つかったので強化品です。
ちょっとアイドリングの振動は伝わっちゃいますね。

205もいっぺんにアッチもコッチも!
とやるには厳しい年式になってきました。
少しずつ、気持ちの良いクルマになるように気長にいきましょう〜。

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あー、カッコいい(笑)
1台でも多く残ってもらいたいクルマです。
タグ:プジョー
posted by lente_ucd at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 駆動系のアレコレ