Lente motor works diary
茨城県土浦市の自動車工場、レンテモーターワークスのアレコレ。

2013年02月07日

Alpine GTA

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アルピーヌV6ターボ、です。
水が減る、オーバーヒートっぽい、てゆうかヘッドガスケット抜けてるっぽい。
ということで入庫です。

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リークテスターの液が青から黄色に変化します。
ヘッドガスケット抜けてますね…。

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ふぅ…整備性の良さそうなエンジンですなぁ(笑)

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ぅおっつ、あららら!
工場で出し入れしてる間に症状進んじゃってるっぽい!
クランクケースに水が混じってミルクティー色のオイルが。

この時点でヘッドだけのオーバーホールじゃ済まないの決定です。

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とりあえず、ドゴーンと降ろして。

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バリバリ部品を剥いでいきます。

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その途中に触媒の中がエライ事になってるのを見つけちゃったり。

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ライナーも引っこ抜きます。
抜かなくちゃならなかったのです。

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こんなに錆が積もってたので。

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別の角度から。

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ブロックの壁にギッシリと錆が詰まってます。
ウォータポンプからの水流の行き止まりで堆積したようです。

堆積するのが分かっていたのか、ここに両バンクともドレンがあります。
ドレン開けても、穴ほじっくても水が出ないほど錆で埋まってました。

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こんなに出てくるくらいですから。
この錆のせいでライナーはすべて再使用出来ない状態。

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ブロックに座るシーリングの座りが錆でガッタガタなのです。
クランクケースの水はここから流れたのかも知れません。
定期的にブロックからも冷却水の交換はした方が良さそうです。

お次はシリンダーヘッド。

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こっちも面研とバルブシートカットを行います(加工屋さんが)。

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EXバルブのフェイスをちょっと切削&研磨。

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こっちはINバルブ。
綺麗になって気持ち良いです。

まだまだ続きそうなので、今回はこの辺で!
タグ:アルピーヌ
posted by lente_ucd at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | エンジンのアレコレ

2013年02月01日

ハチゴーマル

850スポルトクーペっす。

長いこと寝たきりでいろいろダメになったのでまずは水周りから。

エンジンかけるとダバダバーっと水漏れあり。
ウォーターポンプの軸から漏れちゃってますねぇ。

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シールだけ交換しようと思ったらこんな感じで。
シールも何も全部腐って無くなってしまってます(笑)

ポンプ交換後にエンジンかけると今度はラジエターキャップからタラタラーっと。
おかしいな、フタは新品だし、ちゃんと締まってるし…あら!

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給水口の最後のムギュっとロックされるところが腐って無くなってました。

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こちらは近所のラジエター屋さんにてコア替えOHしてもらいました。
銅3層でキャップも国産でイケるようにしてもらって実にイイ感じです。

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サーモも点検、こっちは崩壊してないけどもちろん交換。

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ボルトが腐ってて折れたりして、外すのは難儀しました。

さーて、とエンジンかけて漏れチェック…エンジン付近はOKっす。
だがしかし、今度は室内のダッシュ下からポタポタ…。
ヒーターコアとバルブも腐っててダメっす〜。

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こちらもラジエター屋さんで綺麗に直してもらいました。
実に素晴らしい出来栄えです。

もうさすがに、ねぇ?と安心してエンジンかけます。
そら見ろ、今度こそ大丈夫だ!

と思ったのです、が。
エンジン温まって冷えると、あらぁ…。

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ヘッドの隙間からジンワリ…。
他がちゃんとして内圧かかったら出ちゃいました。
ちなみにエンジンかかってると漏れは止まっちゃいます。

さて、どうしましょう?

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やっぱりこうする他ないですね。

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外したヘッドはこんな感じ。
アバルトのバルブスプリングが入ってたりします。
他にもタイミングベルト仕様になってたり。

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漏れてたのはこの辺ですねー。
いかにも「密着してません」という感じ。

ここまできたら軽くヘッドOHと、

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アバルトロッカーカバーの取付も。

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"アクセルリンケージ回りなんかは自分でどうにかしろ"仕様だったので、
オリジナルのリンケージ&ワイヤーブラケットのスポット溶接を剥がし、

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アルミカバーにボルトで取付けることにします。

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こんな感じで!

ヘッドはカーボン落としてバルブ摺り合わせして修正面研してから載せます。

つづく。
posted by lente_ucd at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | エンジンのアレコレ